
?空気室の取り付け 空気室は図−5.2の通り、ケミカルアンカーを用いて堤体に取付ける。使用するケミカルアンカーの仕様例を表−5.6に示す。 以下に取り付けボルトに作用する力について検討する。 
図−5.2空気室取付図
表−5.6ケミカルアンカーの仕様例

空気室には?で検討した(a)〜(e)の力の他、空気室自体の自重Wlが作用する。 SUS316Lの単位体積重量をω2(=7,980kg/m3)、L.W.Lから天端までの長さをL1、空気室厚さをtとするとき、 
である。 (a)取付ボルトに作用する剪断応力τ 堤防の法線方向に作用する波力をFw、風圧力をFp、潮流力をFt、地震力をFe、空気室の自重をW1、海面上昇時海水が海水が空気室天井に作用する力をFu、FcをW1とFu−W1の大きい方の値とし、空気室に作用するこれらの力の合計をFA、取付ボルトの有効径をdu、取付ボルトの本数をnとするとき、 
であるから、取付ボルトに作用する剪断応力τは、 
となる。 (b)取付ボルトに作用する引張応力σ1 今、図−5.3の通りFw,Fp,Ft,Feが壁よりr/2の位置に集中作用し、(これらの力の合力をFBとする)それを両側の合計n本のボルトで支えているとする。左側の1本のボルトに作用する力をF1、右側の1本のボルトに作用する力をFRとすると、力とモーメントの釣り合いから 
図−5.3 取付ボルトに作用する水平力
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